東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅前にある石埜法律事務所から、
弁護士石埜直樹が扱った事件の量刑データを提供させていただいております。
東京地方裁判所立川支部管内の事件が中心です。
他、東京地方裁判所本庁管轄、横浜地方裁判所管轄の事件が若干あります。
記事タイトルは、「罪名 裁判所 宣告年月」+「量刑データベース」とさせて
いただいております。罪名で検索していただければ、同種事案の量刑をお調べ
いただくことが可能です。
実刑・猶予の区別、猶予の内容:実刑
実刑の場合の一部猶予:なし
宣告刑:懲役2年4月
求刑:懲役3年6月
累犯前科:なし
同種前科:なし
認め・否認の区別:認め
事案の概要:
会社員である被告人が、在職中のまま、
特殊詐欺に関与した事案。
被告人は、受け子兼出し子として、
特殊詐欺に関与した。
詐欺は、キャッシュカードの詐取。
窃盗は、ATMからの現金無断引き出し。
電子計算機使用詐欺は、別口座への無断不正送金。
組織犯罪処罰法違反は、不正送金による犯罪収益の隠匿。
起訴状に記載のある被害は、635万円(被害者5名)。
他、被告人の行為に起因して100万円が、
何者かによって引き出されている。
被害者5名中、4名と示談した。
示談した被害者には、起訴されていない100万円を含めて、
全額弁済した。
示談した被害者全員から、宥恕をもらった。
被害者1名(被害額50万円)については、特に、
厳罰希望のため、示談、被害弁償ともにできず。
被告人の妻が情状証人として出廷。
全被害者に弁償して執行猶予を獲得する方針で
弁護活動を行った事案。
被害者1名と示談できなかったこともあり、
執行猶予獲得はならなかったが、
求刑、宣告刑ともに、示談の効果が、
ある程度反映されたものと評価できる。
(ちなみに、当職は、懲役2年まで、あると考えていた。)