「質問(しつもん)」とは 刑事弁護 用語解説

「質問(しつもん)」とは

「質問(しつもん)」とは、

① 勾留質問の省略表現

 「質問」の1つめの意味は、「勾留質問」の省略表現になります。

 勾留質問とは、逮捕よりも長期の身体拘束である勾留を、

 検察官が、裁判官に対して請求した後に行われる手続の1つに

 なります。

 勾留請求を受けて、裁判官は、勾留質問の手続において、

 被疑者の言い分を聞くことになります。

 裁判官は、勾留質問で被疑者の言い分を聞いた上で、

 勾留の可否を決定します。

 *勾留質問は、勾留前の被疑者のみならず、在宅の被告人や

  別件で勾留中の被疑者に対しても行われることがあります。

①の用例

弁護人
弁護人

今日、質問で来ている〇〇さん、

もう、質問終わりましたか。

裁判所書記官
裁判所書記官

はい、だいぶ前に終わりました。

  

② 勾留質問とそのための行われる被疑者の押送のこと

 「質問」という表現は、上記①の意味以外に、「勾留質問とその前後の押送」

 という意味で用いられることがあります。

 留置施設周りで用いられる場合には、基本、こちらの意味で用いられます。 

②の用例1

弁護人
弁護人

〇〇さん、明日、日中、在監ですか。

留置担当
留置担当

〇〇は、明日、質問なので、夕方まで不在です。

②の用例2

勾留前の
被疑者
勾留前の 被疑者

先生、次、いつ会えますか。

弁護人
弁護人

明日、裁判所ですよね。

勾留前の
被疑者
勾留前の 被疑者

はい、質問で、ここにはいません。

弁護人
弁護人

では、明日、お昼ごろ裁判所に接見に行きますね。